「RepOneが気になっているが実際どうなのか」「VBTをパワーリフティングに取り入れるべきか」「コーチとRepOneをどう使うのか」——現役競技者の実体験を話します。
こんにちは、ゾノです。
RepOneセンサーを使い始めて約5ヶ月(2026年2〜7月現在)。北海道105kg級2位の現役競技者として、実際のトレーニングで使い続けてきた感想を正直に書きます。
そもそもVBTとRepOneとは
VBT(Velocity Based Training)とは、バーベルの移動速度を指標にトレーニング強度を管理する手法です。重量だけで強度を管理するのではなく、「今日のこの重量が何m/sで動いたか」を記録します。
RepOneセンサーは、バーベルのスリーブに取り付けてバー速度をリアルタイム計測するデバイスです。スマートフォンアプリと連携し、1レップごとの速度・平均速度・速度の落ち込み(ファティーグ)を記録できます。
【RepOne レビュー】5ヶ月使って分かった最大の価値
結論から言います。RepOneを使ってよかった一番の理由は、「RPEの客観化」です。
パワーリフティングのトレーニングでは、RPE(主観的運動強度)を使って強度を管理します。「今日のこのセットはRPE9だった」という感覚的な報告をコーチに伝えるわけですが、これが体調・睡眠・ストレスで毎回ブレます。
RepOneを使うと、このRPEに速度という客観的な数字が加わります。「感覚的にはRPE9くらいキツかった」のに、速度データを見ると全然落ちていない——つまり実際はRPE7〜8だった、という気づきが毎回起きます。
逆もあります。「まだいけそう」と思っていたのに速度が想定より落ちていて、本当はかなり追い込まれていた、と分かる。この客観的なデータが、練習の質を上げます。
コーチとの情報共有が劇的に変わる
私のコーチからは、セットごとに目安速度の指定が出ます。
これがあることで、練習が劇的に変わります。
- モチベーションが上がる:数字という明確な目標があるから、1レップ1レップ集中できる
- 追い込みすぎを防げる:速度が基準を下回ったらやめる、というルールで練習の質が安定する
- コーチへの報告が正確になる:「今日は0.28m/sで5本」という客観データを渡せる
- 自分の状態が分かる:同じ重量でも速度が出ない日は体調不良のサイン。無理をしない判断ができる
VBTを導入する前は「今日はなんとなく調子が悪かった」という曖昧な感想しかコーチに伝えられませんでした。今は「0.2m/sしか出なかった」という数字で報告できる。コーチ側も対策が立てやすくなります。
まとめ:RepOneは、コーチとセットで使ってこそ最高のツール
5ヶ月使った結論は、RepOneはコーチとセットで使うことで真価を発揮するデバイスだということです。速度指定をもらい、データを共有し、次の練習につなげる。この循環が作れる環境にある人なら、投資する価値は十分あります。
一方で、コーチなし・プログラムなしで使っても持て余しやすい。まずプログラムを組んで、コーチに診てもらう環境を作ってから導入するのが正しい順番です。